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ぜん息について


   ぜん息とは?
   小児ぜん息の原因と病気を治す力
   小児ぜん息治療の概要

ぜん息とは?

 気管支ぜん息とは、アレルギー反応や気道刺激物などによって気管支に炎症が起こり、その結果、空気の通る気道が狭くなってしまうため、ヒューヒュー、ゼイゼイという呼吸、ひどく咳き込む、息苦しくなる、胸が苦しくなる、といった発作症状が繰り返される病気です。

 本来気管支は、外気の変化、異物の侵入、細菌やウィルスの進入などに正常な防御反応として、気道の収縮、痰の増加、炎症などの反応を起こします。
 しかし、この気管支の反応が、わずかな刺激で必要以上に過剰、過敏に反応してしまうのがぜん息の患者の特徴で、これを気道過敏性と呼びます。


小児ぜん息の原因と病気を治す力

 ぜん息の発作は、アレルギー体質と気道過敏性が結びつく事で引き起こされます。
 したがって、たとえアレルギー反応が起きていたとしても、気道過敏性が改善されていれば、ぜん息の発作は起きません。
 逆に、気道過敏性が改善されていなくても、アレルギー反応を抑えて、気道刺激物が気道に作用しない状態を保てば、ぜん息の発作は起きません。
 しかし、一番望ましいのはアレルギー反応が起こらない状態を保ちつつ、気道過敏性も改善することであるのは言うまでもありません。

 ぜん息を治すにはどうすれば良いでしょうか?
 ぜん息の発作を、河川に例えて考えてみましょう。
 河川が正常に流れている状態を、健康な人の状態とすると、ぜん息の発作は河川の水が氾濫して溢れ出てしまっている状態です。
 河川の氾濫を防ぐ為には、どのようにすれば良いでしょうか?
 まず考えられるのは、土手を高くして河川の増水に耐えられるだけの基板を作る事です。
 ぜん息の発作という氾濫に耐える土手を作る方法としては、薬剤の使用によってぜん息を抑える土手を作る方法、心身を鍛える事によって体が本来持つ病気を治す力の土手を作る方法の二種類があります。
 しかし、いくら高く土手を作っても、それ以上に増水してしまえば、河川の水は氾濫してしまいます。
 河川の水は、アレルゲンや気道刺激物の他、心理的ストレスやウィルスによる感染など、気道過敏性を刺激する要因によって増水します。
 河川の水を減らすためには、アレルゲンや気道性刺激物を避け、ストレスを与えない環境を整えていく事が必要です。
 高い土手を築き、水の量を減らすように努力する事で、大雨が振っても氾濫しない立派な河川。つまり、健康な体ができあがっていきます。


小児ぜん息治療の概要

 ぜん息治療の目標は、「大人になるまでに、ぜん息とは縁を切ろう」です。

  1. 昼夜を通じて発作が起きないこと。
  2. ぜん息で学校を欠席する事がないこと。
  3. スポーツを含めて、日常生活に支障がないこと。
  4. 呼吸機能が安定していること。

 など、これらが継続的に続けば、ぜん息と縁を切るという目標を達する事になります。

 ぜん息と縁を切るためには、三つの要素が重要となります。

1.アレルゲンや気道性刺激物などを取り除いた環境を保つ
 周囲の理解、協力、支援を持って適切な環境を整備していく事が大切です。

2.さまざまな体験を通して自信をつけ、心身を鍛える
 健全な成長・発達を促すために必要な、適度な刺激で心身の鍛練する事で病気を治す力を鍛えます。

3.アレルギーによる炎症を抑えるよう、その子どもにあった適切な薬剤を使用する
 薬剤については、主治医に何でも相談して、何故その薬が必要なのか、どんな点に注意する必要があるのかを、きちんと納得したうえで使用していく事が必要です。
 ※自分の判断で薬の量を調整したり、薬を使用しなかったりすると、かえって治るまでの期間が長引いてしまいます。

 これらの三つの要素のうち一つでも欠けてしまうと、ぜん息の治療は不安定になってしまい、長引いてしまいます。

 この中で特に重要なのは1と2の要素、環境を整えて心身を鍛える事によって、本来持っている病気を治す力を取り戻す事です。
 これらの取り組みの積み重ねが、薬でぜん息発作を抑えるのではなく、根本的にぜん息を起こさなくしていくことにつながります。




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